OOの6話を視聴しました。今回が一番面白かったかも。5話は随分前に見たんですけども、個人的に「うーん……あんまり良くない……」だったので、6話で安心したところで、まとめて感想などを。
まずは、5話の方。
首を捻ってしまうのは、カタロンの構成員がどうしてサジに車を簡単に貸すのかということ。このとき皆がソレスタルビーイングにいい感情を持ってたとしても、緩すぎませんか……(笑)子供が居るってことは、警備厳重にしてるってことでしょうし。設備的にも何だか困窮していそうなのに、どうして?何だかぬるい組織だなあ、と感じればよいところなんですか……。
それに、もうこの時点でサジがカタロンの情報を漏らして後悔するためのエピソードだというのが見え見えですもんね。この不自然さが拭えないと、「こういうことになるのは組織としてのカタロンの危機管理がなってないせいもあるかも」という感じが増すし、「ああ、そういう展開にしたいんですね……」と、若干冷めてしまうんですけど。。
ソーマが最後の方で「私は超兵だから人並みの幸せを求めちゃいけない」みたいなことを言うところも、ちぐはぐな感じがしました。ここの流れって、ソーマが超兵であることとは、あんまり関係ない気がして…
「こんな非道な作戦に参加した私」→「幸せになれない」なのに、作り手が彼女が強化人間であることを意識しすぎて、中途半端で何考えてるのかわかんない台詞になったのではないかと……
ライルが「逃げんなよ!」ってねちっこく言うあたりは良かったなあ。
続いて6話の方ですが、こっちは面白かった。掃討作戦に参加した後で昔の汚点(多分スメラギさんの所属していた友軍との同士討ち体験)を思い出すマネキン大佐が、薄々ソレスタルビーイングの戦術予報士の正体に気付くあたりなどは、「へぇ~、そうだったんだ。そんなつながりがあったんだねぇ」と、不意をうつ展開で面白かったですし。
ハムと大佐のペアはすごく好きかも。今後絡むかどうか謎だけど、意外と合うんじゃない?和みます
ソーマがセルゲイの愛情に触れて、かえって”自分は幸せになってはいけない”と思うあたりも、今回はすんなりと入ってくるかたちだったかなあと。作戦に参加した、止められなかったことで自分を責めて、その自分を無理矢理にでも戦いに駆り立てるために”超兵”で割り切る部分には、ただ可哀想だなあと
ティエリアはいい男になったなぁ。今まで『ピンクカーデの人』としか思ってなかったけど見直した!サジに対する対応がパーフェクトで、嫌味の無い優しさを感じました。
マリナの描写は少ないけど、あれでいいです。チャームポイントのひとつが”あまり出てこない影の薄いヒロイン”なことだと思うので。ちなみにFF12では影の薄い主人公のヴァンがカワイイと思っていました
…と、褒めまくったところで…
ちょっと「?」なのは、最初のところであれほどガンダムに対する妄執を見せていたルイスが、ガンダムを倒すためとはいえ、ソレスタルビーイングの母艦に突っ込むところなんですけど……。
彼女の敵ってあくまでガンダムじゃないのかな。もっとガンダムにこだわりまくるかと思っていた。…そうすると、サジとの直接対決には持ち込めないけどね^^;
もー、その辺がさあーちょっと。。。練り方足りないのか、急ぎすぎなのかよくわかんないけど
…サジとルイスが好きなので、そう思うのかもしれないですけどもねぇ
私は、話がどんなに途中でも、一旦好きになったキャラを嫌いになることってまず無いです。しかもキャラを愛せるかどうかは、出てきて1~2話でほとんど固まるみたい。そのキャラが正しいことをするか間違ったことをするか、キャラとしての整合性がとれているかは関係無い、と言ってもいいかも。だから、嫌いだったキャラが好き変わることもほとんど無い(脚本を諦めて、哀れみに変わるときはありますが(笑))
そのキャラを愛せると一旦思ったなら、とことん愛します。サジとルイスは、この先間違ったことも沢山すると思うし、ひどい形で対立すると思うけど、1期のときにルイスが我侭ばっかり言っていたあたりの無邪気さ、ルイスに指輪を買うためにお金を貯めていたサジの可愛さに愛を感じて、それを忘れることは無いので、決して嫌いにはならない
逆に嫌いだと思ったら、どんなに改心されても多分好きになれないと思う。OOだと、王留美、ネーナ、スメラギさんがこれにあたるかな?
続きでお返事ですー、風邪はやってますよね。お大事に……
『
もういいですよ、と呼びかける声が床から這い上がってきた。包帯で顔半分を覆い、通路に座り込んでいる電深長の中尉だった。そんなに長く続く道行きじゃない。ここでおとなしく迎えを待ちましょうや。軍医長がいくら頑張ったって、もう……
無駄だ。先の言葉を呑み込んだ電深長を、時岡は怒鳴りつけた。何をバカなことを言っとるんです。もういいかどうかは医者が決めることです。治療が必要な人間がこれだけいるのに、途中でやめられますか。
そんな顔してないで笑ってなさい。歌ってなさい。生きてるってことを無駄にしちゃいけません、最後の一秒まで。爆発の激震より深く、重く、艦内の空気を震わせる歌声を振り仰いで、時岡は煤で汚れた丸眼鏡を外した。レンズを袖口で拭いてかけ直したが、じわりと滲んだ視界は改善されなかった。この大事な時に。もう一度眼鏡を外し、目頭をごしごしこすってからかけ直すと、ドシンと重いものが落下する音が頭上に弾けた。
医務室前の通路の天井が裂け、亀裂の向こうに覗く青空がはっきり見えた。潜水艦の艦内にいて青空が見られるとは。時岡は唐突に現れた空の色に目を瞠り、美しい!と内心に叫んだ。
そう、こんなこともあるから人生は捨てたものじゃない。人の身体を治し、長らえさせる手伝いをする自分の仕事にも意義がある。この感動を心に伝え、ひとつでも多くの充足感を味わうためには、肉体の存在が不可欠なのだから――。
』(『終戦のローレライ/福井晴敏 著』4巻、P388~389)
……悲しいなあ……。
真面目になっててすいません……
ホントは、戦争の話って好きじゃないんです。でも聖闘士聖矢よりずっと前、『はだしのゲン』っていうアニメ見て以来、戦後何十年も経ってどれ程凄惨だったかの匂いが薄れて久しい世代だからこそ、戦争の話って読まなければいけないような、強迫観念のようなものがあって……
もっと正確に言うと、『はだしのゲン』で、原爆投下直後、爆風で目玉の飛び出す女の子の絵を見てからなんですけれども 当時10歳やそこらだったと思いますけど、それを見て、本当にショックを受けて、画面の前を離れてしまった……トラウマで
……だから何だって言われると何も出来てなくて、見れば見るほどに打ちのめされたりするんですけど……
でも戦争っていたたまれない。誰だって死にたくは無いのに、無為に人が死ぬっていたたまれない。
この温度に浸かってしまうと、しばらくどーんと落ち込んじゃうんですよね……
***
さて、ちょっと具合が悪くて臥せってました。3日ほどほぼ起きている時間が無く、今日から出勤。幸いインフルエンザとかではなかったので、実家で厄介になっていました。本当に身内とはありがたいものです…。ネットからも落ちていたんですが、その間文章読んでいただいた方もいらしたようで、これも本当にありがたいことです。癒されます。
…まあ、もともとちょっと、疲れていたんでしょうか。
疲れているときや弱っているときって、昔から慣れ親しんだ世界が恋しくなるみたいです。私の場合はそれが洋画や小説なんですが、最近読んでいるものがこちら↓
『終戦のローレライ/福井晴敏 著』です。全部で4冊。第2次世界大戦、終戦間際の日本の終戦のあり方をめぐる、日本人同士の攻防を描いた話です。勿論、直接に対決するのは、アメリカ海軍だったりするわけだけれども。
福井さんの作品は、『川の深さは』と『亡国のイージス』がとても似てたけれど、ローレライはそうでもない。
一冊目の最後でもう、ひどく、泣けて……
文も話作りも上手い。でも、そんなところに泣けるんじゃないのね。征人っていう17歳の主人公が激戦の中にあって、「戦争で命を賭ける意味ってなんだろう」ということを追いかけることがテーマなんだけど、そのことに精緻な文章で、インパクトのあるエピソードで引き込む。だから感情移入して自然と泣けてしまうんですよ。
例えば、泣けてしまった一冊目の最後のあたりをご紹介すると。
征人という海兵は、なんてことない青年なんだけど、ちょっと特技があったために、ある特殊な任務の重要なファクターとして潜水艦の補欠乗員になるのね。潜水艦に乗船する前に、その特殊な任務をどうしても妨げたい米国の戦闘機と、乗組員を積んだ小船の戦闘になるんです。ベテランの乗組員のひとりの仲田が、小船に積んだ機銃一本で戦闘機に応戦するんですが、征人やほかの乗組員を逃がすための時間稼ぎに、戦闘機と戦い続けて仲田ひとりは小船に残る。そのときの、征人のこんな気持ち……
『
なぜだろう。なぜ笑えるのだろう。仲田も、あの出征兵士も、自分と違って死を受け入れるに足りるなにかを持っているからか?守るべき家族、妻子。帝国軍人としての尊厳。そうしたものを胸に抱いていれば、死も笑って甘受できるということか?軍人の本壊を果たし、英霊の一端に加わる己の命を了解できるのか…?
わからなかった。わかるのは、その笑みがひどく寂しげだったということ。チョコレート、甘いぞ、そう言った時の声と、死ぬんじゃないぞ、と言った時の仲田の声が、まったく同じ調子だったこと。チョコレート甘いぞ、若いんだからお前食え。死ぬんじゃないぞ、若いんだからお前は生きろ。その瞬間には報国の理念も一死奉公の精神も関係なく、ただあたりまえの大人として口にされたのだろう言葉が、爆音をおしのけて頭の中に反響した。腹の底が熱くなり、征人は無意識に両の拳を握りしめた。
いいのか、それで?
』(『終戦のローレライ/福井晴敏 著』1巻、P216~217)
……言葉も無い……
新兵として放り込まれ緊張してたところに、当時貴重品のチョコレートをくれて優しくしてくれた。でもろくに話したことも無い、会ったばかりの相手。それが、当然のように笑って自分を助けて死んでいく。奥さんだって、子供だって、居たんじゃないのか。なのに助けてもらった自分は役にも立たず、いくら国のため任務のためとかいったって、何のためにこんな危険な目に合うのかさえ、皆目見当もつかない。一体あなたはどうして、と声を嗄らして叫びたい気持ちが、匂ってくるではないですか。
もう本当に、ひとつをとりあげてもこんなに熱くなってしまうほどだから、これは良い本だと思う……消費する本じゃない、人の心の中に何かを訴えて残す、それだけの力のある話だと、私は思います。
変なところもあるけどね。米潜水艦3隻をテストのための捨て駒に使うってホントにありなのかなぁ、とか。
でもやはりお話ってね。「これを訴えたい」という作者の裂帛の気合を感じる作品と感じない作品って確かにあると思うんです。終戦のローレライには、読者を否応無く引きずる力を私は感じるし、これを皆に読んでみてほしいと勧める。再販していって欲しいなあとも、思うんですよね……
『ナイチンゲールの沈黙/海堂尊 著』買いました(『チームバチスタの栄光』の続きね)。
うーん、バチスタの方が面白かったかなー……。私、この人の作品ってもともと、そんなに好きではないんです。文章が色々荒いというか、よく出てくる例え表現が野暮ったいというかで。バチスタでは、「このこなれてない感は……新人かしら?」と思っていたらやっぱりそうだった次第。医療には詳しい人なんだろうなあと、手術シーンや捜査の過程のエピソードを見ると思う。そこだけ臨場感あるんだよね
ただ、この人は、ページをめくらせる力が凄い。読み終わると大して面白くなかったかなって思うんだけど、寝る前に50ページぐらい読もうとか思っても止められない本を書く。それって、相当凄いことですもんね。今、ドル箱だろうなあ……
あとは、これコロンボ形式に似てて最初の方で犯人がわかるんだけど、そういうストーリー構成をバチスタとは全然変えてきてるところなどは、新しさを追求していて好印象でした^^
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先日滅多に見ない円/ドルチャートを見に行ったときに見つけたもの。為替占いだそうです。競馬占いのプリンに何となく似た空気を感じる
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購入を検討しているものがあり、両方とも今更なんですけど、DVDで『プリズン・ブレイク1~3』と『攻殻機動隊SAC』。全部見ちゃったんだけど、部屋の狭い私としては、DVDは見て気に入ったとき初めて買う、という感じですし^^
攻殻機動隊はGIGとSSSも見たんだけれども、初期のものの方が好きだなあ……
単に、久瀬&合田<葵、シンボルとしても個別の11人<笑い男派なのと、GIG以降は妙に哲学的になりすぎるので……初期の方が、ストレートで私の好みには合うかもしれない
・何だか、ズゴックを呼びたくなる回でしたね。あのフォルムが好きなんだけど、水戦専用機って出ないかな~……無理かな。ていうか、覚えていないだけで出てたりして
・アレルヤは、今回出てきた時からなんかデジャヴで、「なんていうの?なんか昔居たよね、こういう子」って思ってたらねぇ、ようやく思い出せました
このコ、さあ
……南国少年パプワくんのアラシヤマじゃない?(ごめんねアレルヤ!嫌いじゃ無いの!!アレルヤ好きな人もごめんね)
最初にマリーて呼び掛けるところのどこかストーカーぽい気持ち悪さといい、どことは言わないけどそこはかとなく漂う報われなさといい そうかあ アラシヤマだと思うとなんか色々可愛い(?)かも
うーん、似てるような似てないような^^
・ネーナと王留美。さぞや上手く行くでしょう……ろくな死に方はするまい
・マリナ好きなので、刹那とマリナは応援したいです。せっちゃんにならマリナを任せても良い 主人公近辺が一番好きかなって作品は、自分で補完する気にあんまりならないのが不思議
っていうか……マリナ・ソーマ・ルイスだとなあ……マリナにしか未来の期待を出来ない。。
・リボンズは、愛せる可能性がある気がしてきた。こういうキャラ、単体だと嫌なんだけど、イノベイター同士の絡みによっては、好きになるかもねえ。あの、ティエリア似の子と案外仲良かったりしたら良いなー、とかね
面白いですね。でも目が疲れたので4話は後日かな~
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