いや、案外違ったりするものですよね、こういうのって。
1期の話を見返していて「そーいえば、書いたこと無かったかも」って思ったんですけど、私は案外、1期の22話前半のシュナネリの会話を、重視したなあと。
ほら、あれです。毛穴まで見えそうな兄の大画面とネリ様が喋ってたやつ。特区日本の設立に関して、ネリ様が「行政上必要な措置だから容認した」って言ってたやつね
…この発言で、コーネリアが更に好きになったんですよねぇ。ユフィへの愛も、すごく感じた。なんていうか、姉から妹への愛じゃなくて、父から娘への愛なんだなあと
最初は彼女、ものすごく反対したんじゃないかと思うんですよ。例えばの話ですけれど、行政特区って、現実にある自治区のようなものかと思うとね。直接他国と取引できるかな…とか、結構高い関税とか、かけられちゃったらどうするのかな…とか、物を特区以外に売れなくなったらどうしますか…とか。あるいは、渡航制限とかかけられるとか、テロ対策とか何とかいって、外部との物のやり取りにすごくマンパワーと時間がかかる形にされたりとか。
まあ、平たく言うと、貧しくなるかなあと思うのね。サクラダイトという貴重な資源をユフィが、本当に上手い形で交渉に使えれば別だと思うけど …まあ、10中8,9貧しさから失敗するのかなと。
そういうときに怒りの矛先って、発案者に向くと思うんですよ大概。
で、コーネリアはそれはすぐにわかったと思うのね。そんなとき彼女に出来ることってなんでしょうね?説得してやめさせる…でも一旦転がりだした話はなかなか元に戻れないんです。もう、治安維持上有用だって認められちゃったのなら、ブリタニア側のカウンターパートとして何とかイレブンに残るしか、ないと私は思うんですよ。
だから、行政上必要な措置だという態度を、とったんじゃないかって。怒りつつ、容認。相手に伝わりづらい愛だけど、非常に大人だと。まさに父性だと思ったんです
ただでさえ、身内だからって理由で、引き離されるものなんです、そういうの。ユフィはもうどうしたって特区に居るしかないから、コーネリアには絶対に、本国から呼び戻しがくるはず。それを何とか撥ね付けながら日本に残るには、コーネリアは「有能なブリタニアの支配者(=特区日本の設立を認めて治安維持に貢献する)」ことと、「ユフィの姉(=特区日本が壊滅的に悲惨な失敗をしないように手を尽くす)」ことのバランスをとりながら、適度な着地点を狙わないとならなくなったのだと。あんまり手心を加えすぎたら次の候補者が来ますよね。これって結構な綱渡りなんじゃないかなぁ…しかも、そういうのすごく苦手そうだよねコーネリアって。
わりと、愛情に溢れた場面だと思ったんですよ。しかも、一番頼りになる幕僚をつけてる。ユフィに やっぱり、結構な愛情じゃないのかなぁ…って
私、ユフィとコーネリアがそんなに一緒に過ごす時間が長かったとも、思ってないのね。どっちかといえば、”あんまり家に居ないお父さん”と”思春期の娘”くらいの感触で見てた
27で軍のトップ張るって相当のことだと、私は思うんです。
ぶっちゃけ下手すれば過労で死ぬ。本国で実家に居たかどうかはわからないけど、居たとしても、ユフィが8:00~23:00の活動時間なら、コーネリアの在宅時間が25:00~6:30、そのくらいと考えて間違いないのかなあと。付き合う相手は、40、50の喰えない軍人ばっかで、休みはほとんどなくて。もう本人が辛くて死にそうだよ、彼女は頑張る人だけど。
そういうふうに考えるとねえ。私は、16歳のユフィと27歳のコーネリアが日本にいて過ごした時間の中でたとえお互いの意見をわかりあえなくなったとしても、それは彼女らの性格に問題があるわけではなくて、単にタイミングの悲劇であったのではないかと、そう思えるんです
例えばですけど、1期の中でコーネリアはユフィに「副総督は何もするな」と命令をしますけれども、そのとき「スザクを騎士にしたことで、怒ってる」とユフィは言いますよね。
でもさ、あれってダールトンとシュナイゼルが言うように「彼女は今余裕が無い」というのが本当なのではないかと、私は思いました。だって、あのとき中華と一戦交える前でしょう?やれ「どこそこの計器が狂ってる」の、「こっちにいないと思ったのに何時の方向に敵っぽい明りが見えた」の、「敵の報道によると敵の配備は××のはずなのに、遠めに○○が見えた」だのと、さぞやめまぐるしいことでしょうし
「今忙しいんだから、余計なことしないで大人しくしてろ!」と一喝するのが、どれほどのことなんだろうなあと あ、ユフィの気持ちはわかりますよ^^ でも、大人と子供の、純然たる考えの違いってやっぱりあると思う
スザクについては、ゼロ対策中であることもあり、イレブンを騎士にすることについて憂慮する向きもあったと思いますしね。ブリタニアの懐柔政策として、名誉ブリタニア人の中にゼロと別の旗頭をたてている…とか見られるかもって、本編にも出てきたけれども。ユフィは勿論素直に行動しただけだけど、そんなふうにもとれる。それは、かなり毒々しい手段ですから。これからユフィがイレブンのために何かしても「イレブン贔屓だから」って軽く見られてしまうかもしれないしね
まあ、そんな感じで私は1期のコーネリアの”特区について、ユフィ側と綿密に連絡を取らなかった悔い”っていうのを、余計に重く捉えてしまうんです
でもねぇ、このイベント時点ではシュナイゼルのことを「コーネリアの地力を削ごうとしてるのかなー」と思って、ばりばりに疑ったりもしたけど、全然そんなことなかったし(自分の勢力がどうのこうのを全く関係なく動くコーネリアの反応は、じっと見てたんだとは思うけども)
だから、この考察も間違っているんだろうなー…とか思いつつ、余力があったので語ってみた^^
続きで、お返事です^^ コメントありがとうございまーす
あの台詞が好きという人もわりといそうですねー^^私は、ギアスは設定・ストーリー・キャラは良かったけど、台詞では実はあまり好きなものがないんですが…。。
さくらぎさんの感想、いつも楽しみにしてましたよー!!そういうものって、人によりけりなので、自然体で良いのではないかと思います!
そして私がコーネリアがシュナイゼルを助けにいったと思ったのはですねぇ、最終回で人質を解放するために彼女、あの場で機会を窺いますが、もう助ける相手って、シュナイゼルとナナリーしか居ないと思うんです。しかも彼との付き合いは、とっても長いですよね。あと、24話の「兄上は私を殺さなかった…」ってあたりから、撃たれはしたけど、彼女はもう彼を許しているとも、思うんですよ。許して、彼を理解せず止められなかったことを悔いている。そのことから察するに、やっぱりあれは大事な兄を助けに行ったという意味が強いのだと、私は捉えてあげたいのですよね。シュナイゼルのためにも、コーネリアのためにも。だってもう、一度彼女はわかりあえないままにユフィを失っているではないですか…シュナイゼルとは和解して欲しいなあと。かたやのシュナイゼルは、R2での行動自体コーネリアに関しては既に論理の欠片も無く、「あー…ただ好きなだけなのに表現方法がちょっと…なだけかも」ってのもありますし。これは私の、半分希望みたいなものなので、わからないですけどね。だけど、ふたりのことはそう思ってあげたいんです^^ 結局私にとっては、ふたりともとても大事なキャラクターなので。
ともあれ、お互い、好きなキャラが生き残って本当に良かったですよね、ギルも含めて…;;!!
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