イーグル・アイ

見てきました！まずはネタバレにならない程度のレビュー等＾＾

公式サイト： http://www.eagleeyemovie.com/intl/jp/main/index.html











面白かったです。３０分くらい経つと、今までもよくあったテーマだなと気付いて「ああ、こっち系の映画ね」と先の成り行きがなんとなく読めるんですけど、そこはやはり総指揮スピルバーグの映画（監督はＤ．Ｊ．カルーソという人）。演出と配分が上手くて飽きさせないですね。みなぎる緊張感があって、カーチェイスもとってもスリリングです。エアポートの荷物のコンベアでの追走場面なんかはわりと、新しさも感じたしね。

ビリー・ボブ・ソーントンが、彼にしちゃ珍しい（？）良い役やってます。す、素敵じゃないの…って感じ。細かいところだけど、「ＭＩＢ２」でローラ役やってたロザリオ・ドーソンが出てますね＾＾

お勧めしてもいいかなって感じです。
続きで容赦なくネタバレします＾＾

要するに、機械の反乱ものなんですよね。ＡＩ付の巨大な監視システム（アリア）を作成して犯罪撲滅等に使おうと考えてたら、アリアはなあなあの判断できないものだから、「憲法違反の大統領以下１２名を、国民のために排除しなくてはならない！」という結論に至ってしまったという　で、そのために主役のジェリーとレイチェルに指令を出すんです

惜しむらくは、およそあらゆる電子媒体に支配を及ぼせるコンピューターシステムなので、今まで信号を急に青にして逃走を楽にしたり、荷物のコンベアのルートを勝手に変更したり、戦闘機を自動操縦して追撃したりと、もう派手にやりたい放題だったのに、最後大統領達の暗殺手段が、レイチェルのネックレスに仕掛けた爆弾で、その起爆装置が楽団やってる彼女の息子サムのトランペットのある旋律である、というのはちょっと変だと思った。「もっと簡単な方法無いの＾＾；」…って。

でも、すごく好きなところもあったんですよ。

主役である弟（ジェリー）が兄（イーサン）の遺志を引継いで、アリアの指示に従い、最終的にはそれを止める展開になるんですが、そのときのジェリーの理由付けが良かった。
イーサンは出来の良い超エリートでジェリーは比較すると出来ない子なのね。大人になってからは疎遠になっちゃってるんだけど、コンプレックス抱いて好きになれなかったのかなと思って見ていたら、違うのね。こんな感じのことを言うんです。

「俺は鉛の靴を履いたみたいにのろまで、家の手伝いや宿題など、父に怒られないようにいつもイーサンが助けてくれた。彼が俺に頼み事なんてしたことないんだ。恩返しさ」

小さい頃何があったかは詳しく語られなくて、ただ二人が小さかった頃の映像をイーサンが大事に保存してたって描写があるだけ。ただ、ふたりの子供時代の遊んでいる映像が入るの。これって想像力をかきたてるいい演出だと思って…　そのあとグッとしっかりしたジェリーの理由も、すとんと納得。

冷静に考えると宿題を手伝ったのは「…それ感謝するとこ？」とかあるかもしれないんだけど、何だか映画館で見てるときにはそうは思わなかったなあ。お父さんに出来の悪い弟があんまり責められないように、ジェリーにとって嫌じゃないかたちで、イーサンが手助けしてくれたって言いたかったんだと考えた。

うーん、やっぱり面白い映画でした＾＾　私は好きです